頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛)について

このような症状はありませんか?

  • 頭全体が重苦しく締め付けられるような頭痛
  • 身体を動かしたりお風呂に入ると頭痛が楽になることがある

  • 頭の側面にズキンズキンと脈打つような頭痛
  • 身体を動かすと頭痛が悪化する
  • 頭痛の前に視野の中央にギザギザの光が見え、それがだんだん広がっていく現象がおこる(閃輝暗点)
  • 吐き気を伴ったり、光や音に敏感になる

  • 片側の目の奥が激しく痛む。
  • 目の痛みと同側に目の充血・涙・鼻水・額に発汗がおこる
  • 症状が出始めると1~2ヶ月の間、同じ時間帯に毎日のようにおこる

Aは緊張型頭痛・Bは片頭痛・Cは群発頭痛に特徴的な症状です。

頭痛はなぜおこるか

頭痛は主に僧帽筋(①)胸鎖乳突筋(②)頭板状筋(③)後頭下筋群(④)のコリによっておこります。これらの筋肉のコリが表層にある間は首や肩が凝ったと感じる状態ですが、その状態が慢性化し深層までコリができると頭部への血流が悪くなり頭痛がおこります(緊張型頭痛)。頭痛になりやすい方は基本的に血管が収縮しがちで頭部への血流が悪くなっていますが、何かのきっかけで収縮した血管が拡張することで三叉神経が刺激されると側頭部が脈打つようにズキズキする片頭痛がおこり、目の動脈に繋がっている内頚動脈が拡張すると目の奥が痛む群発頭痛がおこります。
SCM僧帽筋.png
頭板状筋.PNG
後頭下筋群.PNG
三叉神経1.png
三叉神経
内頚動脈2.png
内頚動脈から目に向かう動脈

頭痛は鍼灸で改善できる

問診.jpg

頭痛は首のコリ・肩のコリが慢性化して深部の筋肉まで硬くなることで血行障害を起こしている状態です。治療は基本的には首肩のコリをとっていく治療と同じですが、首の筋肉で最も深層にある後頭下筋群(④)までしっかりと治療をする必要があります。また、5年以上の慢性化した頭痛や月に10日以上、頭痛薬をのんでいる状態が3ヵ月以上続いている方は改善するまでに時間がかかる傾向にあります。
しかしそのような方でも、まず首や肩のコリを改善し首肩が凝りにくい状態が2週間続くようになると頭痛の症状も変化がでやすくなっていきます。薬に頼りすぎてしまうと体が痛みに対して敏感になり、より頭痛をおこしやすくなることもあります。
頭痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。