げっぷ、お腹の張り感 鍼灸治療

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先日、30代の男性で
2か月くらい前からげっぷやお腹の張り感でお困りの方がいらっしゃいました。

病院の検査でも特に異常がなく
しいて言えば腸に水分が溜まっているとのことでした。
六君子湯という体の水分の停滞を改善する薬を飲んでいるが
変化がないということで
ネットでいろいろ調べられ
鍼灸で良くなるかもしれないと、来院されました。

このような運動器疾患(肩こり、腰痛など)以外でも
体に不調がでるときは、どこかに必ず原因となるコリがあるはずだと
考えて触診をしっかりします。
今回の患者様は頚、背中、腹部だけでなく頬の筋肉(咬筋)のコリが
目立っていました。

普段噛みしめ癖のある方はか咬筋が硬くなるし
噛みしめる時に無意識につばと一緒に空気を飲み込んでしまいやすいので
お腹に空気が溜まってしまいます。
それに加え、毎日23時頃までお仕事をされており
ストレスや疲労が蓄積されていたのでしょう。頚から背中が随分と硬く凝っており
自律神経の働きが低下し、胃腸の動きも悪い状態でした。

治療は鍼とお灸で頚、背中、腹部、頬の筋肉のコリをとっていきました。
治療後、3日目くらいでげっぷはとまり、腹部の張りもなく
少しお腹に違和感がある状態にまで改善し
2回目の治療でお腹の違和感もなくなりました。  

腫瘍などのように器質的な変化ではなく
機能的な変化による症状に対しては
鍼灸治療はとても有効だと改めて感じました。

今のようにCTやMRIなどがない時代に
体表観察からの判断で治療をしてきた東洋医学の基本です。