痛み(急性腰痛)について

痛みには、急に痛めたもの(急性痛)と時間をかけて少しずつ痛くなったもの(慢性痛)があります。
よく「ギックリ腰」といいますが、これは急に腰に痛みを感じた状態のことを言います。
急に腰に痛みを感じた時は急性腰痛、長い間腰に痛みを感じ日によって痛みに波があるような状態は慢性腰痛といいます。
腰を痛めている画像
ギックリ腰のような急性の痛みは、コリのない健康な状態から急になるものではなく痛みとして感じるまでに至らないが疲労は蓄積し筋肉が硬くなっている時に、何かの拍子でおこります。状態は良くないが、痛みを感じるレベルまでは至ってなかったということです。
痛みが出てから治療すると、その間日常生活に支障が出ますし、痛みのない生活に戻るには日にちがかかります。
特に痛みで辛い経験をされたことがある方は、痛くなる前の日頃のメンテナンスが大事になってきます。

そして痛みというのは長い間我慢していたもの程、治るのにも時間がかかってしまいます。それは痛みがある間は、「痛みメッセージ」が知覚神経を経て常に脳に伝えられている状態なので脳に痛みを繰り返し伝えている間に「痛み回路」が出来上がってしまうからです。
始めは上手く出来なかったことが繰り返しやっている内にその動きに対する神経回路が出来上がり、自然と上手くできるようになることと同じようなことが痛みに対しても起こります。

また、程度にもよりますが痛い時に安静にし過ぎて、家でじっとしているのも痛みがとれにくくなる原因になります。家でじっとしていると外から脳に入ってくる刺激量が減ってしまいます。脳は常に刺激を求めますから少ない刺激の中から「痛みメッセージ」をより多く取り込んでしまうのです。ある程度良くなってきたら、できる範囲で家事をするなど様子をみつつ体を動かすことが早期治癒に繋がります。

今の状態で安静にすべきか、身体を動かしていった方が良いのかご自分での判断は難しいかと思います。
長年の痛みでお困りの方はお気軽にご連絡ください。